新卒時に苦労したことは、血管確保です。
血管確保と看護師の中でも好きな業務という人もいるし、反対にできれば避けたいという人に分れる業務の1つです。
私は学生の時に模型で練習をしたり、実際に学生同士で練習をしたこともあったのですが、所詮学生の実習です。経験はほとんどないに等しいものでした。
そのために就職をした時には、血管確保はほとんどできない状態。
しかも練習の時には、23Gの翼状針などを使用して血管確保がしやすい状態で行ったので、通常の注射針で採血をするというのがとても難しかったです。
特に21Gや18Gであれば張りも太いですし、長いので、血管確保が難しかったです。
就職してすぐには、何回も練習を重ねるしかないと先輩にアドバイスをもらいました。そのために師長や主任の腕までも借りて練習をしました。その後患者にも行うようになったのですね。
血管確保は、本当に難しいです。
患者さんの年齢や性別によってもその血管の見え方や張りが大きく違います。また患者さんも血管確保をされる前には緊張して、なかなか血管が出ないということもあるのですね。
そのためにいつもと違うドキドキ感があり、血管確保は難しいなと感じていました。
それがようやくうまく出来るようになったのかなと思えるようになったのは、就職して約10か月がたった頃でした。
それまでは失敗をして先輩看護師に変わってもらうということも良くありました。
しかし、10か月を超える頃から、先輩と交代しなくても自分で採血や点滴などをすることが出来るようになったのです。
自分で行って成功率が高くなると、今度はそれが自信となり点滴をするのが楽しくなりました。
新卒のころには、血管確保を苦手とする人は多いと思います。
しかしこればかりは経験をしていくしかありません。
そのためにできれば早い段階から、いろいろな患者さんの採血や点滴をさせてもらい経験を積んでいくと良いと思います。
血管確保が出来るようになるだけで、出来る新人看護師と思われるようにもなりますよ。