あなたも点滴に針刺しに苦労しているのですね。
私も小児科で働いていた新人看護師のころ、最も苦労したことの一つに点滴の針を血管に残すことが上手くできなかったことがあります。
血液検査はふつうにできるのに、なぜか点滴の針には苦戦していました。
ある日に初めて小学生の腕に点滴の針をいれるのを任されて、隣にベテランの先輩看護師がついていて見守られた中、点滴の針を小学生の子の腕にさしました。
ですが、うまく血管に入らなくて、その子の腕に血管が腫れてしまい針を一度抜くことになってしまいました。
点滴の針は普通の針よりも少し痛く、一発で血管に入らず探ってしまったので、その小学生にはとても痛い思いをさせてしまいました。
隣についていた先輩看護師がその小学生の子に
「○○くん大丈夫?痛かったね~ごめんね。もっかいやらせてね~。」
というと、その小学生は少し涙目になりながら
「全然大丈夫!誰でも失敗することあるし○○さんなら絶対できるよ!○○さん頑張って!」
と私の名前を言って応援してもらいました。
その時私は、一発で血管に点滴の針を入れることができなかったことによって、小学生の子に痛い思いをさせてしまいその小学生の子の顔をみていると申し訳なさで心が痛くなりました。
二回目はなんとか上手くいって血管に入ったのですが、小学生の子に痛い思いをさせて気を使わせてしまったことに心はとてもつらかったです。
回数を積んでいくうちにだんだん失敗しなくなっていきましたが、新人看護師の時はとにかくつらかったです。
でもこの時の気持ちがなかったら、なかなか上達してなかったかもしれません。
失敗することで患者さんに痛い思いをさせたくないという気持ちが、技術の向上に結果的につながったのだと思います。
最初から誰しも技術が上手くできるものではありません。
看護師ならできて当然と味方をされますが、経験を重ねていかない限り上手くいかないものもあります。
一つ一つの機会を無駄にしないように大切にしていくことで、うまくなっていくものだと思います。