私が最重要患者を担当するまで・・・

現在7年目の看護師です。新人看護師の時に苦労したことは沢山ありますが、その中でも苦労したことが多重課題をこなすことではないでしょうか。

先輩看護師にはいつも多くの仕事を依頼され、医者からの指示も多く、そのような中患者様のナースコールの対応、他職者からの電話対応など、新人看護師の時は休憩時間も取れず働いていました。

特に日勤務帯で言いますと朝、昼食時間帯は看護師の入れ替えや看護師が休憩を取っている時間帯でもあり、人手不足となり、とにかく病棟を走り回っていました。

その経験のおかげで現在は多重課題の壁に当たっても落ち着いて業務をこなすことが出来るようになりました。

苦労したことはこれだけではなく、私にとって次に大きな壁となったことは人間関係でした。

私の場合、プリセプターの先輩に恵まれ、毎日その方と予習や復習を一緒に確認することが出来ました。

しかし問題はその後で、独り立ちをした後は誰も守ってはくれません。案の定、失敗続きで毎日のように先輩に怒られていると、ある先輩に、もう辞めてしまえばいい、心無い言葉を浴びせられました。

人間関係が重要であるのは、看護師同士だけではありません。

医師をはじめ理学療法士や栄養士、もちろん患者様とそのご家族も同様です。

時に医師からは、仕事が出来ない看護師だと言われ、患者様のご家族からは、先輩の看護師と話がしたいから呼んできてほしいと使いに出されることも多くありました。

その度に泣いていましたが、泣いていても何かが解決するわけではありません。

私なりに必死に勉強し、先輩看護師から多くのことを吸収し、一年目の終わりには最重症患者様の担当をすることが出来るまでに成長していました。こ

の他で私にとって辛かったことは勤務体制でした。

以前まで私の職場は三交代制であったため、日勤が終わった後に3時間ほど家で仮眠をとり、また深夜勤に行くという日が多くありました。

仮眠といっても新人看護師の時は、毎日が緊張の毎日で仮眠もろくに取れず、寝ずに深夜勤に向かうことも多々あり、体力的にも精神的にも辛い毎日が続いたことを覚えています。